薬剤師転職しやすい職場はドコ?年収と待遇を比較

職場別で薬剤師求人数を比較

薬剤師の求人は売り手市場と言われおり、転職したい薬剤師一人あたり10求人以上あります。つまり、薬剤師さんににとっては、職場を選びたい放題という状態なのですが、やはりその中でも人気の職場や、待遇の良い求人はすぐに埋まってしまいます。狙ている職場はどんなところなのか、転職しやすい職場はどんなところなのか、チェックしましょう。

まずは職場の種類と、勤務形態別に求人数を比較してみます。表は、ある複数の薬剤師求人サイトの掲載求人数です。

正社員 パート・アルバイト 契約・派遣社員
調剤薬局 26,608 20,049 2,696
ドラッグストア 10,439 11,283 2,230
病院 4,027 1,205 147
製薬会社 651 66 271
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調剤薬局の転職状況

調剤薬局は、日本全国に求人があり、求人数も豊富なので転職先を探しやすい職場です。パート・アルバイトの求人も多いので、こどもが学校に通っているお昼の間だけ働きたい、というママ薬剤師さんにとっても働きやすい職場でしょう。ただし、調剤薬局の中には、特定の科専門の門前薬局の募集も多く、説明を詳しく聞いてみたら、耳鼻科の調剤の知識を持った人が欲しいなど、専門知識を求められる場合もあります。人手の足らない薬局では、求人詳細が伏せられていることもあるので、パートやアルバイト探しであっても、転職コンサルタントに相談にのってもらうことをおすすめします(求人サイトのサービスは無料でうけられます)。

  • 調剤業務や服薬指導が主な業務で、やりがいを感じられる職場
  • 仕事量は適量で残業も少ないわりに、給料はそこそこ貰える
  • 有給取得や勤務時間の融通がききやすい

調剤薬局は初任給で23~25万円ほど、年収は、400万円台後半~500万円台が多いです。調剤業務や薬品管理、服薬指導といった、薬剤師らしい仕事ができるのが調剤薬局の魅力です。また、比較的、仕事量は安定しており残業が多いということもなく、有給取得や勤務時間の融通もききやすいので、ワークライフバランスのとりやすい職場です。地方の薬局では人手不足によって給料が高騰しており、時給3000円以上のパート求人もあります。

今後はかかりつけ薬剤師や、在宅治療の訪問など、新しい薬剤師の働き方が求められるようになり、調剤薬局の薬剤師の仕事の幅も広がりそうです。将来的には、管理薬剤師へ昇級し、年収は600~700万円に達します。また、自ら薬局を開業し、独立する薬剤師さんも少なくなく、成功すれば年収1000万円以上という薬剤師さんも珍しくありません。

ドラッグストアの転職状況

ドラッグストアはもっとも転職しやすい職場のひとつです。駅前にはかならず1つや2つドラッグストアをみかけますし、大型スーパーには必ず店舗が入っています。店舗数が非常に多いので、競争も激しく、求人募集も後を絶ちません。求人数自体は調剤薬局の方が多く見えますが、ドラッグストアの場合はチェーン店も多く、1つの求人案件で数人~数十人という大人数で募集しています。そのため、求人の人数自体はドラッグストアの方が多いくらいです。

  • 初任給を含め、比較的給料が高い
  • 店舗数が多く選びやすい。立地が良く通いやすい
  • レジ打ちや商品だしなどの雑務あり。調剤設備がない。残業が多め。

ドラッグストアは店舗数が沢山あり、求人数が多いものの、正社員の職場を探す薬剤師さんからの人気はあまり高くないです。まず、ドラッグストアは調剤設備が無い店舗が大半で、市販薬・OTC薬の販売が主です。服薬指導や薬品管理も業務内にありますが、調剤をしないためやりがいは少ないです。また、ドラッグストアは基本的に登録販売者の資格だけでも取り扱える薬しかおかないので、薬剤師としての存在意義に疑問を持つ人もいるようです。ドラッグストアにとっては、薬剤師の資格を持つ人を常駐させることが難しいという事情もあるので、しかたがないのです。

人気が高くないということもあり、給料面での待遇は比較的よく、初任給でも25万円前後、年収では400万円後半~600万円前半と、調剤薬局よりもやや高めの水準です。ただし、キャリアアップの道は厳しく、店舗店長となるか、グループ会社の管理職に就かないと大幅な年収アップは望めません。特に都市部ではドラッグストア同士の競争が激化しており、店舗の売り上げがでなければ給料があがらないどころか、お店が潰れてしまうということもあります。

ドラッグストアはパート・アルバイトで働く人には、転職しやすい職場です。駅前や大型モール内など立地が良く、通いやすい店舗が多いです。レジ打ちや商品だしといった薬剤師とは関係ない仕事が多いので、正社員薬剤師には避けられがちですが、しばらく仕事から離れていたママ薬剤師さんなどには、職場復帰しやすい環境です。またどこのドラッグストアも同じような商品を取り扱っているので、一度OTC薬の知識を身に着けておけば、転職しても仕事にすぐになじめるのは大きなメリットです。

病院の転職状況

調剤薬局やドラッグストアと比較すると、病院勤務の薬剤師求人は求人数が少ないです。それに加えて、病院勤務は比較的、人気の求人のため、転職が難しいことも少なくありません。もし興味のある病院勤務の求人がある場合は、早めにアプローチをかけましょう。

  • ハードな仕事のわりに、給料は低い
  • 有給はとりづらく、勤務時間・残業が長い
  • 投薬・処方の最前線に位置し、最新の医療を実践・勉強できる

病院勤務が非常に人気の理由は、投薬・処方の最前線に立てること、やりがいのある仕事に就けるからという意見が多いです。調剤薬局の場合は、患者さんが持ってくる処方箋から調剤するので、治療の全体像がわからないことも多いのですが、病院勤務であれば直接カルテを見たり、医師と意見交換をする機会も多いです。また、入院患者や
手術患者など重度の病に侵された患者の投薬という重要な仕事も多く、責任感とやりがいのある職場です。また、製薬会社と共同で医薬品の開発などをすることもでき、キャリアアップに最適な職場です。

一方でデメリットも多く、仕事がハードな割に給料は非常に低いです。初任給は20万円に満たないことも多く、年収も300万円台~400万円前半です。また、有給や勤務時間の調整も難しく、土日出勤のため家族と出かけることもできないという薬剤師さんも少なくありません。また、病院勤務の薬剤師の立場は低く、医師の処方に意見することが難しいことも多々あります。医薬分業の理念はあれど、なかなか通らないのが現実です。病院勤務はポストがなかなか空かないこともあり、10数年働いても昇級しないということも珍しくありません。

一般的に、調剤薬局やドラッグストアから病院勤務への転職は難しいです。年収に満足できないケースが多いことや、病院勤務で求められる業務が違うことで、なかなかマッチングが成立しないのです。薬学生がまずは勉強のためにと病院を志望したり、キャリアアップのために転職を希望する薬剤師さんが多いです。

製薬会社の転職状況

製薬会社での勤務形態は研究・開発職と、営業(MR)の大きく2つに分かれます。

開発職・研究職は薬剤師の花形といえ、年収も800万円~1000万円以上と非常に高いのですが、同時に転職の難度は非常に高いです。大手製薬会社の研究職は、京大や東大といった一流大学出身の博士号取得者が珍しくなく、前職である程度の大きな実績がないと、転職自体も難しいでしょう。また、入職後も業績を残せなければ、昇級しないどころか左遷やリストラといったこともあるので、厳しい職場と覚悟が必要です。

製薬会社で比較的転職しやすい職業が、営業(MR)です。製薬会社は作った薬を病院や薬局に買ってもらわないと利益は出ませんから、全国の病院や薬局を飛び回って新薬を売り込むのが仕事になります。一般企業の営業と同様に成果主義の世界で、成功すれば1000万円超えの高給取りも夢ではありません。ただし、営業職なので、薬学の知識よりも、コミュニケーション能力が求められるので、人を選ぶ転職先でしょう。電話営業で受付から怒鳴られるということも日常茶飯事ですが、それに耐えられる精神力が必要となります。

薬学の知識が不要なため、存在意義に疑問を持つ人や、成果がでない際に「薬剤師なのに」と後ろ指をさされることもあり、現在ではあまり人気のない職場です。年収があがるのも、営業で成果を出した上で、管理職に就く必要があるので、マーケティングやマネージメントの知識も必要となってきます。

調剤薬局 ドラッグストア 病院 営業(MR)
年収 400~500万円台 400~600万円前半 300~400万円台 300~600万円台
やりがい 普通 低い 高い 普通
キャリアアップ あまりない あまりない 高い 高い
仕事量・大変さ 普通・残業なし 楽・残業多い 忙しい・残業多い 忙しい・残業多い
転職のしやすさ 普通 しやすい 難しい しやすい

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